理系大学院生のリアルな日常

某旧帝大でバイオ系の研究をする理系大学院生がポジティブに生きる様を書き綴る。"人生や研究生活を楽しくする小さじ一杯程度のからくり"をお届けしたい。

進路で悩んでいるときこそ人と話してみよう。[研究]

 理系大学生において今後のキャリア選択の場面で悩むことは多いと思います。

かくいう私もこれまで散々悩んできました。

 

 

私の場合、進路選択で悩んだ際は、そこに進んだ際のリスクを度外視して、

「自分がそこに進んだことをイメージした際のわくわく感、そして自分にとってより厳しい環境」を選んできました。

 

もちろん、興味なんてものは進んだ先で次第に変わっていくものですし、進んだ先で新たにやりたいことが見えてくることばかりでした。

まさしく”興味本位”で進路を選択していくことで、興味が連鎖していく感触を今は楽しんでいます。

 

また、厳しい環境を選ぶことで「さすがにきついなー」と思うことも多少はありましたが、そこにわくわく感重視で選んだことによりわずかでも楽しめる気持ちが残っていたことで踏ん張れることが多々ありました。

 

すなわち、以上をまとめると”その進路選択の指針の定め方は自分にとって合っていた”と胸を張って言えます。

 

ですが、修士1年の私はこの進路選択指針をもってしても今後のキャリア選択に悩みました。

ずばり、「修士卒で研究職に就くべきか、ドクター進学するべきか(どちらに進んだにしてもブログ活動、ライター活動は並行してやる)」(詳しくは以下の記事を読んでみてください。)

 

また、親しい友人が今の医療業界を変える新たな仕組みづくりを起業して始めようとしていて、その協力もしていきたいです。

 

そこで、

たまたま、先日友人の紹介でキャリア支援団体「en-courage」の方と会う機会がありました。

その方は同じ大学のM2の先輩(仮にAさんとします)でした。

 

そこで今後のキャリアについて相談してみて新たな気づきが自分の中であったのでそれを記事にしてみようと思います。

 

 

どちらも進んだ先のイメージをはっきりさせた上で進路を決めるべき

 

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  Aさんに一通り自己紹介と現在の私の状況を話したうえでまず言われたのはこの一言でした。

 

Aさん「きっとCodyくんは博士に進学したときのビジョンって大体想像がつくよね??おそらく今の研究生活の延長線上にあるだろうから、忙しさや後輩への指導等は変わってくるだろうけどさ。でも、きっと企業の研究職に就いた時のイメージって実は不鮮明であまりよくわかってないんじゃないかな。」

 

たしかに…。

その時、企業の研究職についての情報があまりにも自分に不足していることに気づきました。

同じ情報量を持っていないのに判断するのはイーブンじゃないですよね。

 

そこで私は企業の研究職についての情報をより早い段階で収集することをその時決めました。

 

 

研究職に絞ってしまっているけど本当にそれでいいのか??

 

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自分は研究することで新しい何かを発見することが好きです。

そしておこがましい話ですが、二つのラボを経験してきてどちらの環境でも研究に対してそれなりに高い評価をいただいてきました。

だから、「自分は研究職がベストなんだ」と思っていました。

 

その話をした上でAさんに言われたのは、「出会ったものが研究だったからCodyくんはのめり込んでいるんじゃない。Codyくんだから研究にのめり込んでいるんだよ。君みたいな人ならどこに行ったってやっていけるし活躍できる。」

 

初対面の人に言われたことを真に受けるのはどうかと思いますが、それを聞いてはっとしました。

 

その時、自分は学部3年のときに出会った研究が楽しかったのもあり、理系の花形の職業である研究職を目指すことに全く抵抗や違和感を覚えませんでしたが、心のどこかで「研究だけで人生を終えたくない。」という感情が占めるようになっていて、それを言い当てられたような気がしたのです。

 

その人は私の「コミュニケーション能力」からそのような発言に至ったと言っていましたが、それは抜きにして、今一度自分の本当にやりたいことは何なのかをしっかり考えようと思わされました。

 

とにかく視野を広く持っていたいものですね。

 

”理系=研究職”ではありません。

 

抽象度を上げて考える

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(↑私が撮影したとある山)

 

研究が好きといってもその中身は人によって違うことがあると思います。

 

新しい発見をするのが好きという人もいれば、実験で手を動かすのが好きという人もいると思いますし、論理的に考えるのが好きという人もいるかもしれません。

私の場合は新しい発見をすることが好きですし、今わかっている知見や自分のデータを並べてそれらを関連付けるような妄想をするのが好きです。

 

そう、つまり、ただ単に研究が好きだと包括的に考えるのもいいのですが、そうではなく、抽象度を上げて研究のどういう側面が好きなのかを今一度考えてみることもありなのではないかということAさんに提案されたのです。

 

それを考えたうえで、例えば「妄想が好きでテーマ等を考えるのが好き」なのであれば、研究でなくともどこかの企業の”企画部門”等に就くという選択もありなのではということをAさんはおっしゃっていました。

 

たしかに、自分がどういうことをするのが好きなのかを今一度考えてみるのはキャリア選択に悩んでいる人にとっていい手だと思います!

 

 

さいごに

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自分は今後のキャリア選択について悩んでいましたが、今回Aさんと話してみていくつか新たな気づきを得ました。

 

自分一人で煮詰まっているよりも人と話してみると意外と自分が思ってみなかった道が見えてくることがあるかもしれません!

 

みなさんもよかったらぜひ!