理系大学院生のリアルな日常

某旧帝大でバイオ系の研究をする理系大学院生がポジティブに生きる様を書き綴る。"人生や研究生活を楽しくする小さじ一杯程度のからくり"をお届けしたい。

英語で研究発表とディスカッションをすることの意義

理系大学生のみなさん、研究室での英語の使用頻度はどの程度でしょうか??


  • 外国人留学生がいるからその人と話す時だけ
  • 実験報告や論文紹介セミナーの発表スライドは英語で作るよう言われているからそのときだけで発表は日本語
  • はたまた、スライドも発表もその後のディスカッションも英語


留学生がいるラボは日常的に英語を話す機会があるからいいですよね!
また、セミナーの英語縛りに関しては正直ラボによって様々だと思いますし、ラボのPIの方がそれぞれの考えをお持ちになってルールを決めていることと思います。


ちなみに、私の現ラボはスライドも発表もディスカッションも全て英語でやっています。

最初聞いた時は、英語は比較的得意な方だった僕ですがさすがにびびりました。
ですが、数か月間そのような生活を続けてきていくつか思ったことがあったので紹介してみようと思います。

研究発表や論文でよく使う言い回しがスラスラ出てくるようになる

f:id:cody_oncology_research:20180908101653j:plain

これは正直一番大きなメリットでした。
研究をやっている方ならわかってくださるとは思うのですが、論文を読んでいても英語での研究発表を聴いていても良く出てくる表現ってありますよね。
それを最初の内は無理やりひねり出して使っていると、それを日常的に繰り返すことで気づいたら口をついて出てくるようになっているのです。

自分でも驚きました…!

まあよくよく考えてみれば英語も言葉なのですから使っていればそりゃ出てくるようになりますよ。
ただ、そんな単純なことなのに日本人はどこか恥ずかしがってその自信のなさから英語を積極的に人前で話そうとしない人が多いように感じます。

「Don't be shy, Japanese!!!」ですね。

グローバル化が進んでいる今日、今後就職先で、もしくは学会発表で英語を使わざるを得ない理系大学生も多いかと思います。
英語は少しでも話せるに越したことはないです。

発音やリスニング力はそれだけではあまりよくならない

f:id:cody_oncology_research:20180908101655j:plain

セミナーだけで英語を使っていたのではやはり機会が少なすぎるというのと、英語とはいえ海外での生活が長かった教員を除きほとんどがいわゆる「日本語英語」であるため、実際にnative speaker の発表を聴いても所々聴き取れず、完全に内容を理解することができません。
(あくまでこれは私個人の感想です。)

nativeの人の発音はリダクションが多く、早く感じるためどうしても聴き取るのが難しく感じます。
やはり、これは各自でトレーニングを積むしかないと感じますね…。

また、発音に関してもnativeの発音を真似するというところから日々トレーニングしていかないとどうしても上達しないと思います。

身近に英語が母国語の留学生がいる場合はぜひうまく活用して日頃から会話するといいと思います!
研究だけでなく日常会話を英語で話せるというのは大変大きなポイントです。

私もこの前スイスからの留学生がラボに来ていた時はいろいろな話をしました。
特に印象に残っているのは、日本人の働き方」について議論したときですかね。
その方は「日本人の研究者は夜遅くまでラボに残って研究しているけどなんでそこまで無理するの!?」とか、
「風邪を引いて体調が悪いのに無理して会社に行く日本人がいるけど、あれはありえない!休むべきよ!」とか彼女なりの持論を持って私にぶつけてきました。
私は彼女の考えに賛成できるところもあれば、それはちょっと違うなってところもありましたが、そうやって議論することは文化の違いを知ることができたり、新たな気づきを得ることができるのでとても楽しかったです!

積極的に話して様々なことを吸収しましょう!

さいごに

f:id:cody_oncology_research:20180908101316j:plain

途中でも書きましたが、英語はただの言葉です。
使えば使うほど話せるようになるし、聞き取れるようになるのです。

そういう意味ではセミナーを全部英語でやるのは良い試みなのではないかなと思った次第でした!

ただし、スライドはそれほどでもないのですが、英語で原稿を準備するのはなかなか大変なんですよね…(笑)
精進します。(笑)

それでは!